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一年

2011年というのは激動の一年だった。下らない政策争いとあら捜しから始まった日本は、3月に大震災の直撃を受けて大きく揺らいだ。空気を読み、その場の雰囲気に流される美徳は美談を生んだことの方が多いのかもしれない。だけど一方で確実に暗黒面、ダークサイドも示したと思う。民主党の政権は迷走を極め、東京電力はその引き起こした事故の前に無力さを晒し続けた。日本型の統治の限界だろう。

だけど、それを結局破壊するだけのパワーは何も現れていない。壊せ、壊せ、と叫ぶ勢力はいるのだが、壊した後に何を作るのかは誰も示していない。

否、そもそも何を作りたいのかすら多分誰もわかっていない。

いつの世でも結局美しいのは現場で困難を切り開くリーダーだけだ。この巡視艇の艦長や乗員達のように。