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教養ということ

少し前になりますが、マイケル・サンデルが流行したことがありました。私も読みましたし、NHKの映像も見ましたし、あれはあれで何か考えさせられるものがあったのですが。
@koedaさんがfacebookで熱く語っていたこの本。努力する人間になってはいけないなんですが。最初は「サンデル的な何か」を期待して読んでいましたが、どうも違う。いわゆるエッセイ集なんですよね。語るべきところになにか「思う」ところはあるのだけど、どうも何か「ずれ」みたいなものを感じてしまって。実世界を感じていない教養人と、社会人のずれじゃないか、という気がしていますが、どうなんだろう。云っていることはごもっともなれど、実社会ではそうではないだろう、的な。

真の教養とはなんだろう、って時々思います。宗教や、語学や、社会学、その他の有象無象。何か根本的な思想を理解しつつも、結局根本の上にある、存在する何かを語ることができなくてはどうしようもないのではないか、という気が最近特にします。結局、教養って「ツール」でしかないんですよね。