カテゴリー : 雑文

参議院選挙雑感

新幹線で移動中。宇野常寛の「原子爆弾とジョーカーなき世界」をパラパラ読んで期待はずれで多少がっかりした。
参議院選挙が昨日、あったわけだけど、結局、国民は自民党を選んだのではなく、比較的まともでない候補を落としただけではないのか、という気がしている。共産の躍進。民主の惨敗。山本太郎が東京選挙区で入り込んだのはある意味衝撃だったけど、彼はどうやら公職選挙法違反の疑いがあるとかいうニュースがあったし、どうだろうか。

返す返すもこのクニの国民は「忘れやすい」。少し前にあったこと、大騒ぎしたことは半年もすれば記憶の彼方に吹き飛んでいるような気がしている。反原発を唱えた人々は、その現実感のなさにそろそろ気がついただろうか。電気料金が5倍に跳ね上がるのなら、僕は原発維持で良いと思う。100年後の子々孫々はきっとなにか解決策を見出しているはずだ。たぶんね。

諦めた感

諦めた感というか、なんというか。jawbone upを品薄状態が解消されたら購入しようと思っていたのだが、一向にその気配がないために、負けて楽天のソフマップで購入予約。何時到着するかわからん、と言うのであれば、もう思い出した頃に届く感じでも良いかと。amazonでも良かったのですが、なんとなく楽天にした。

購入履歴を見ると、1年以上楽天で買い物をしていなくて、なんでこんなに買い物をしていないんだろう、と考えたら、定期的に買っていたものを、メーカー直販のwebサイトから買うようにしていたのでした。

楽天のあの雑然としているwebデザインはいい加減なんとかならないんだろうか。

神田明神

神田明神

この週末に神田明神へ。言わずと知れた江戸総鎮守ですが、先日訪問した日枝神社とは対になる神社です。傍にある湯島の杜と相まって、御茶ノ水の真ん中とはいえ、独特の雰囲気を醸し出していて、良い感じの神社でした。

悲しみの連鎖

八重の桜は王政復古の大号令が出され、鳥羽伏見の戦いへ突入する。改めて思い起こすべきはこれから暫くは「悲しみの物語」が続くことだ。神保修理は鳥羽伏見の戦いの責を取り腹を切るし、八重の弟三郎も鳥羽伏見で重傷を負い、収容された藩邸で命尽きる。京都大阪から歩を進めた官軍は、江戸を経て、白河口、母成峠を経て会津へなだれ込む。
かつて、あのドラマ「白虎隊」がなぜ人々の心を掴んだのかと言えば、そこに得も言われぬ悲しみがあったからではないのか、とふと思う。黒木メイサ演じる中野竹子も、芦名星演じる神保雪も、皆、会津戦争の渦中で散っていく。

復興と、会津への観光呼び戻しを大義名分に始まったような今年の大河ドラマ。題材の選択は果たして適当だったろうか。これからの半年は長く、苦しいはずだ。

海岸教会

kaigankyokai

あぶない刑事の名作といえば、初期シリーズ後期の「恐怖」や、「狙撃」などが先に来るのだろうが、前期第12話の「衝動」はそれらに勝るとも劣らない逸品の一つ。藤本恭子が謡う名曲は、フリークの間でも未だに出自不明の名曲とされている。ラストシーンでの二人の掛け合いの背後に見えるのが海岸教会。横浜で好きな場所の一つ。

「古いな、お前も。流行らないんだよ、ああいうの。」
「何言ってんだよ、お前だって同じ思いだったんだろ。」
「お前がやると、浪花節。」
「じゃ、お前は何なんだよ。」
「ハードボイルド。」

余談だけど、スターホテルがまだあったのには少し感動した。

前提知識が無いこと

大河ドラマで、八重の桜を面白く感じるのは、平清盛とくらべてその前提知識があるかないかの違いなんだろう。子供の頃、熱中した戊辰戦争の知識集めと、それに連なる読書の系譜。一方で平清盛については、所詮は日本史の授業レベルの知識しかない。

記憶

UCepisode6の初回特典にあった、ミネバの独白が良かった。手を繋いだ記憶。大切にされた記憶。指導者としての葛藤。シャア、いやフル・フロンタルが語る「棄民政策」。思想の違いがあり、何かを成せない葛藤感があり。福井晴敏の筆致がやらせる業か。

WBCと日本人

今ひとつ盛り上がりに欠けたのは単にマスコミの取り上げ方じゃないかなーとは思う。イチローが参加した前回よりは全くと言って良いほど盛り上がりがなかった。監督が山本浩二だった部分もあるのかもしれない。正直、原辰徳のほうが「絵になる」とは思う。メジャーリーガーと比べれば今ひとつ選手も小さくまとまってしまった感じで。

東横線と副都心線の連結が意味するもの

なんというか、変わりすぎだろう、という意味で休みだが渋谷へ行ってみました。ホーム幅は狭すぎるし、ホームドアは着いているけれど、朝の渋谷駅としてはあれはキャパシティがなさすぎると思う。乗り換えコンコースは相応に広かったですけどね。半蔵門線ホームを経由して、マークシティの方へ出ようとすると、それはそれで大混乱に陥りやしないだろうか。

震災から2年


震災から2年が経過しました。気持ちの整理の意味を込めて何を思うかという話。

精神的な想いを述べられたと思う陛下のお言葉と、現実的に舵を切っていく総理の言葉。この動きがあと1年早くあればよかったと思う。総理の映像の中にあるが、大災害をチャンスと捉えて、一から作り直しという意味で何か可能性を探っていくのは良いのではないかと思う。IT技術者に何が出来るのか、何が出来たのか、というのは講演会でも触れられたテーマだけど、これを契機に良い方向へ進んでいけばいいのではないか。

【現実的な話】
原発を全廃せよ、という話は漸く沈静化してきた。火力発電所を復活させ、すれすれで需給ラインを行き来している現状で、原発全廃は無理な話だ。現実的な路線で、何が出来るか、何をするべきか、議論が進めば良いと思う。

【因習の打破】
声がデカイ者が勝つ社会で、空気を読んで何も言わないのは罪に等しいと言うのは、少しずつ自覚されてきたと思う。根底にあった日本的な価値観、悪弊は一度破壊されるべきだとは今でも思う。何が良いとか、何が悪いとかではなくて、議論が出来ないことそのものが問題だと思う。

【忘れない】
忘れるのは簡単だけど、初めて「被災した」感覚は忘れないようにしたい。地震に恐怖を覚えた感覚。何時間も歩いた感覚。高校生の頃に山歩きを「やらされた」けど。アレとは違う何か、こう切羽詰まった感覚。