零式

知的生産が生み出す物。

  • 2023年を迎えて

    年末の日銀の方針転換は、世間を騒がせたが、アナリスト界隈では世界経済は不況の方向に舵を切るという見解がどうも一般的に見える。岸田総理がぶち上げた「投資社会」の到来はどうやらマイナス相場からスタートすることになりそうだ。問題は、不況の程度がどの程度なのか、ということなのかもしれない。[...]

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  • ワールドカップ2022

    カタールでの開催なので、時期がずれて、今回は12月。日本代表の戦いは終わった。https://twitter.com/FIFAWorldCup/status/1599823282777235457https://youtu.be/R9Cyde5w0BE今回の開催での[...]

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  • 安倍元総理銃撃される

    今日は、安倍元総理が選挙演説中に銃撃され、亡くなられた。ご冥福をお祈りします。この国では、このような暗殺事件は決して起きないと思い込んでいたのだけれど、やはり、国家の安全や、意識も色々な物が低下しているような気がしてならない。SPや奈良県警には落ち度がないとは思うが、今後はこういう事態も想[...]

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  • 【評】燃えよ剣

    新撰組を描いた物語は数あるが、会津藩と正確に結びつけて彼らを評価するようになったのは、人生の中で一体、いつからだっただろうか、とふと考えた。https://youtu.be/1EgEPDTT43U元々が会津贔屓なところがあるので、新撰組個々の「立った」エピソードも好きなのだけど[...]

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  • 【評】シン・ウルトラマン

    賛否はいろいろあるのだろうが、概ね、良い作品ではないかと思う。先代へのリスペクトやオマージュも随所に織り込まれていて、物語が畳み掛けるように続く点を除けば及第点ではないか。https://youtu.be/2XK23KGM-eAシン・ゴジラでの「衝撃」を知っている日本人達は、同[...]

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【評】シン・ゴジラ

全般的な感想を最初に書けば、「大変良いものを観させて頂きました」ということになる。(以下、ネタバレ含)

そのキャッチコピーが語るように、本作は虚構(ゴジラ)と、現実(日本)が戦う物語だ。冒頭の立ち上がり、東京湾で発生した事故に関する会議で紛糾する総理執務室の会議はこの国の縦割り行政(セクト主義)を見事なまでに描き出していると思ったし、市川実日子演じる課長補佐が示唆する生物上陸の可能性を言下に否定する大臣はこの国の同調圧力を見事なまでに描いていると思う。そう、これがあなたの住むクニの現実なのだ、と突きつけられている思い。庵野ってこんなに物語撮るの巧かったっけ。脚本の力か??竹野内豊が、長谷川博己に、「出しゃばんなよ」と釘を刺すシーンもまた然り。
多摩川の防衛ラインで、自衛隊の総力射撃にゴジラが耐え切った時、個人的には(そしてゴジラ映画的には)、「よし、ここでスーパーX」という感じなのだが、あくまでも現実を追求すると、米軍による2次攻撃、というオプションが「現実」となってしまう。まあ、つまりは現実の追求がこれでもか、これでもか、と繰り返されるので、多少辟易とするのだが、その裏で進む「巨災対」(だっけ?)の血液凝固剤作戦(=ヤシオリ作戦)に頑張れ頑張れ、とエールを送ってしまうのである。

劇場プログラムが売り切れだったので、もう1回位見に行ってもいいかな、という思いと、情報量の多さがあって整理しきれていないので、もう1度ゆっくり見たいという思いがあるので、多分もう1回見に行くのだが、本作のヒロインは間違いなく石原さとみではなくて、市川実日子だと思う。石原さとみのあの英語と日本語を巧みに操る演技と訓練された、洗練された女性の演技は見事だとは思ったが、エリートなりかけの課長補佐で、多少出世コースから外れかかっている市川実日子の存在感のほうが圧倒的だった。八重の桜のころからそうなのだが、あのぶっきらぼうな口調で、たんたんと「現実(リアル)」を突きつけてくるような女性にゾクゾクくるのは多分私だけではないと思う。

というわけのわからない追記をしておいて、1回目のレビューは終わり。

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