アーカイブ : 2013年 12月

2013

2013年を振り返った時、iOSのフラットデザイン採用によって、web系の「見方」がずいぶん変わったのではないか、という感じがしている。
googleのNexusは普段触れていないし、Xperiaを捨ててiPhone5に乗り換えて以来、Androidもまともに触れていないので、そっちの方面はよくわからないけれど、見える範囲ではずいぶんと「フラット化」が進んで、web系のデザインの「見方」が変化した。全てがスマホとタブレット、スレートPCに最適化されて、もはやデスクトップ上でのレガシーなデザインには「古臭さ」さえ覚える。webアプリケーションの開発者にはこれからはデザインセンスも求められる時代ではないだろうか。それとも、デザイナーとの分業が進む時代か。

強いリーダー

The WestWingのseason7で、原発メルトダウンのエピソードがある。バートレットの後継を決める大統領選の真っ最中。共和党のヴィニック候補は、当の原発をカリフォルニアへ誘致した一人。だが、彼はあくまでも大統領候補でしかなく、事態の収拾はバートレットの強烈なリーダーシップによって行われる。
理想の政治ドラマと評されたThe WestWingだが、バートレットの強烈なリーダーシップはこの回に如実にあらわれていると思う。

菅直人が謹慎明けで発言を始めたのだけど、彼が事故直後に見せた迷走のリーダーシップとは、天と地ほどの違いがある。たかがドラマかもしれない。だけど、世の中にはこれほど強烈なリーダーシップを取れるリーダーがいるだろうか、と思わせるいちシーン。

八重の桜

大河ドラマ「八重の桜」が終了。思い返せば、最初の数回は職場で休日出勤しながら見た。前作の「平清盛」が「よく知られない」物語であったがゆえに失敗したように、八重の桜も後半戦は「よく知られない」物語であったように思う。
新島八重という人は、おそらく周囲の人間の逸話、物語を含めれば膨大なエピソードがありすぎて、原作者の山本むつみはその多くを整然と語ったと思うのだけど、テレビでは演出の都合か、時間の都合か、後半は多くが駆け足で中途半端なままエピソードを語るようになってしまった。そこが残念。テレビドラマとしては、周りを扱いすぎるのではなくて、きちんと整理して、絞って描くほうが作品としては正しいのだと思う。

でも、総括すれば良い物語だった。綾瀬はるかはもちろんだけど、西島秀俊、市川実日子、が良かったかな。玉山鉄二は数年前の天地人では素人みたいな演技だと思ったけど、今回は良かったと思う。