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八重の桜

大河ドラマ「八重の桜」が終了。思い返せば、最初の数回は職場で休日出勤しながら見た。前作の「平清盛」が「よく知られない」物語であったがゆえに失敗したように、八重の桜も後半戦は「よく知られない」物語であったように思う。
新島八重という人は、おそらく周囲の人間の逸話、物語を含めれば膨大なエピソードがありすぎて、原作者の山本むつみはその多くを整然と語ったと思うのだけど、テレビでは演出の都合か、時間の都合か、後半は多くが駆け足で中途半端なままエピソードを語るようになってしまった。そこが残念。テレビドラマとしては、周りを扱いすぎるのではなくて、きちんと整理して、絞って描くほうが作品としては正しいのだと思う。

でも、総括すれば良い物語だった。綾瀬はるかはもちろんだけど、西島秀俊、市川実日子、が良かったかな。玉山鉄二は数年前の天地人では素人みたいな演技だと思ったけど、今回は良かったと思う。

前提知識が無いこと

大河ドラマで、八重の桜を面白く感じるのは、平清盛とくらべてその前提知識があるかないかの違いなんだろう。子供の頃、熱中した戊辰戦争の知識集めと、それに連なる読書の系譜。一方で平清盛については、所詮は日本史の授業レベルの知識しかない。